2017 パラオ遠征
美しき海と自然の国
そして日本軍玉砕という悲劇の地

 そこに根付くのは、決して裕福とは言い難い生活でも、笑顔が絶えない国民の姿。
 そこから垣間見える「お金に絶対的に縛られない人生」という生き方である。
 お金に縛られると、有る者が幸福に見え、無い者が不幸に見えてしまう。
 この歳になって日本が少し不幸に見えるようになってきた。
 
 今回、もっとも勉強になったのは、パラオという小国であっても、アメリカの起こす戦争の影響で多くのパラオ人が戦地で戦死している事実だった。
アメリカの戦争はアメリカ人だけが被害を受けていると思い込んでいたが、そうじゃない事に気が付いた。日本は先日までは絶対に戦争に巻き込まれない法律の国だったからだ。
アメリカからの要請でイラク戦争もアフガニスタン戦争もパラオ人は戦地に駆り出されていたようだ。
 今回、パラオのお墓事情を知ろうと思って元旦にパラオの墓地に連れてってもらって知った事実だった。他の墓と違って白塗りのブロックで囲われて、手厚く作られている墓。パラオの有力者の墓だろうと思ったら、戦死者の墓だった。
 日本、本当に大丈夫??
 今回のパラオで初めて知った事がもう一つ。
 日本では通常、夫婦が亡くなると、一つの墓に夫婦は入るし,その子供や孫まで入るのも珍しくはない。
しかし、パラオではその常識は全く理解されない。
人間は母から生まれるのだから、亡くなったら母の墓に入るのが通常だという。
 つまり夫婦であっても同じ墓に入ることは通常無いという。
 夫は実母の墓へ、妻も実母の墓へ。
夫は土地や財産を子に分けるだけらしい。
 どちらが正しいのかと言われると、分からない。が、夫婦で入ったら産みの母は悲しむよ。。という言葉。パラオの考え方も素敵だなと思えるのは僕だけだろうか。